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フードロス削減に貢献できるか?野菜ピューレ オクラ

 

尾張旭市のケイズ農園では多品種、少量の野菜を年間通じて生産し、JAあいち尾東の産直施設で販売をしています。

トマト、ピーマン、オクラ、つるむらさき、ブロッコリー、プチヴェール、里いもなど栽培していますが、規模が小さく、また自然農に近いせいか、規格外の野菜(販売できない)の割合が多くなります。

(生産者としての経験が浅く、下手なのが一番の理由かもしれませんが。)

もともとまんま菜(野菜ピューレ)を考案したのは、先輩農家さんのところで美味しいトマトなのに販売できないものが大量に出てしまい、自家用や、ご近所に配るのも限界があり、廃棄につながる現状を見ていたからです。

写真のオクラは曲がっていたり、表面に傷があるため野菜としては出荷できません。私たちはこれらを毎日のように食べていますが、味はまったく遜色なく美味しく食べられます。

そもそもなぜ野菜は曲がったり表面に傷がついたりするのでしょう?

色々な場合があるでしょうが、うちのオクラを観察していると、曲がるのは多くは障害物に当たった時。成長する先に太い枝や葉など自分より硬いものがあると、それを避けるように成長の方向を変えている様です。

また自分の枝や葉が風に煽られてオクラの実を擦ったり、虫や鳥に触られて傷ついた部分を補修するように硬くなっていることもあります。いろんなストレスに負けずに柔軟に対応し、成長する姿は本当に頼もしいし育てる方の励みになります。

人間の生き様が肌や髪の毛、体型などに現れるのと同じですよね。

なのでこんな野菜たちも加工に利用できるものは積極的に取り入れています。

ただし、調理をするのに手間がかかります。一つ一つの形に合わせて洗ったり、切ったりしなくてはいけませんので。

地元で取れた安全安心な野菜を、解凍するだけで食べられる一口サイズの冷凍ピューレにして、離乳食や介護食、健康食に利用してもらう。この取り組みはフードロスの削減に少しは役立っていると信じて今後も発展させていきます。